2013年12月28日土曜日

仕事納めと、木材の呼吸と結露

今日が、今年の仕事納めです。

新年は1月5日(日曜日)から通常営業となります。

年末年始に向けて風邪など体調を崩さぬよう健康には気を付けましょう!



さてさて・・・


木材は、よく『呼吸する』と言われますが、実際に呼吸しているわけではなく木材が
水蒸気を吸ったり放出することを比喩したものなのです。

木材が貯蔵する水には、『自由水』と『結合水』と二つあります。

その中で調湿作用に関係しているのは『結合水』です。

これは、目に見えない分子レベルの話になるのですが、「水分子」が木材繊維を構成する
『セルロース分子』と分子結合することにより蓄えられるものです。

なので、よく乾燥した木材の中には、目に見える水が蓄えられるわけではないのです。

木材の調湿機能は、湿度が変化した時に『結合水』の結合や分離が生じます。
つまり、木材は湿度が高くなると吸湿し、湿度が下がると放湿します。

私たちの、日常生活の中では気温も湿度も変化しているので、木材は吸放湿しています。


調湿性がある断熱材「セルロースファイバー」ではどうでしょうか?
たとえば、40坪程度の家の壁と天井にセルロースファイバーを充填した場合、
約1.5t=1500kgの量が入るのですが、総重量の約12~15%吸湿するので
約180~225リットルもの水蒸気を吸湿できるのです。

参考として、一般的生活から発生する水蒸気量は、1日で約7~10リットルと言われています。

このようなデーターを見るとセルロースの調湿力の凄さがわかりますね!


そして、湿度とは空気中に含まれる水分量を最高で100%とした割合の事を言うのですが、
気温、温度によって保有できる最高水分量が変化します。

空気中の最高保有水分量は、湿度が高くなるにつれて多くなり、湿度が低くなるにつれて少なくなる傾向があります。

なので、高い気温でたくさん含んでいた水分が、低い気温になることによって、保有できない水分がでてしまいます。
すると湿度100%を超えてしまった水分が水滴として、目に見える状態で現れてくるのです。

次に結露の原因とは、暖房などをつけて部屋を暖かくすることで、湿度をたくさん含んだ空気が
窓や床や壁など冷たい部分の冷えた場所に近づくことにより冷やされて、湿度100%を超えてしまい水分が溢れて水滴となり、結露となって目に見えるのです。

セルロースファイバーで施工されたお家は、その高い断熱性能により室内の熱を屋外に逃がさず
温度の低下を防ぎ、さらに室内の水蒸気を吸湿して湿度の上昇を抑えているので結露が発生しません。

このように、梅雨のじめーっとした季節もスッキリとした生活ができるのは、セルロースファイバーの調湿性能が優れているからです。

2013年12月27日金曜日

セルロースファイバー防火の仕組み

セルロースファイバーは難燃性に分類されています。

新聞紙でつくられているから・・・と、よく燃えるように思われます。

ホウ酸(熱が加わるとガラスと水になる)を添加しているため炭化を促進し、燃焼している物体からの可燃ガスの発生をおさえ、化学的に結合している水の放出作用も働き、炎燃焼をおさえます。






溶解したホウ酸は炭化物の周囲に保護膜をつくり、空気酸化を低減します。
ホウ酸がくすぶり燃焼を阻止するのはこれが理由です。
実際に、ガスバーナーで直接加熱(1,000℃)しても、表面が炭化するのみで燃えません。
表面が焦げて炭化することによって燃焼に必要な酸素の供給も止められ、延焼を防止しています。

ウレタン系の断熱材も同様にガスバーナーで直接加熱(1,000℃)すると、不燃材の為燃焼しませんが、どんどん溶けてしまい裏の合板に火が着いてしまいます。
セルロースファイバーは自然素材のみ材料ですので、白い煙が少し出ますが、黒い煙の有毒ガスの発生もありません。

万が一の火災の発生にも延焼を防ぎますので、命の助かる確率は高くなるのではないかと思います。


以上のことから、セルロースファイバーは難燃性とされていますが、不燃材としてのウレタンのように溶けず、ホウ酸の働きによる炭化作用で延焼もしないので、全ての断熱材の中で防火性がトップクラスの安全な断熱材だと思います。

2013年12月26日木曜日

今年もあとわずか・・・

あと5日で今年も終わってしまいますね。

今頃、寒さも厳しくなってきたなーと感じるようになってきました。
ここ数年、毎年31日に伊勢神宮に行っているのですが今年もどうやら行くことになりそうです。

今年も込みそうなので、(前回は片道に4時間かかりました。)早めに出陣することになりました(^o^;)


さて、みのやで使用している断熱材「セルロースファイバー」の歴史を調べてみました。

1950年代に開発され1970年代より、アメリカで一般的に使用され始めました。

ちなみに日本では、1941年に東京銀行(当時:横浜正金銀行)の建物に外国人により施工されているそうです。

開発が1950年なのに1941年に使用されているの・・・?って思っていたら、米国で生産開始されたのが1940年のようで、1950年の開発は新聞紙や電話帳の大量のゴミを減らすことを目的に開発されたみたいです。

そして、アメリカで初めてセルロースファイバー断熱材を取り入れた建築家は第3代アメリカ合衆国大統領のThomas Jeffersonで、自身の邸宅でもあるMonticelloに施工をしました。

アメリカの5セント硬貨の裏面に描かれている建物です。


Thomas Jeffersonは、建築家でありヨーロッパから様々な技術やアイデアをアメリカに持ち込んだことで有名なので、もしかしたら起源はヨーローッパにあるかもしれません。

という事でした。

今回調べれたのはここまで・・・。

次回はまたセルロースの性質を詳しく載せていこうと思います。

2013年12月24日火曜日

D様、上棟おめでとうございます。

天候にも恵まれ、気持ちのいい上棟日でした。

D様上棟おめでとうございます。

そして、これからよろしくお願い致します。








2013年12月22日日曜日

明日はD様邸の上棟 ホウ酸水

明日は桑名市の上棟があります。

その準備に防蟻処理用のホウ酸水を作成した時に、PH水溶液がある事を思い出し
ホウ酸水は何性になるのか調べてみました。

◆PH試験用水溶液・・・

 酸性・中性・アルカリ性を調べる液体で、左から黄色・緑色・青色と反応する水溶液です。


その結果・・・

ホウ酸水は青色に反応しました。
青色に反応したという事は、このホウ酸水はアルカリ性と判明しました。

よく、ホウ酸水が金具に付くと錆びるんじゃないのか?と質問されますが、
そこは全く問題なく、逆にホウ酸水は防錆の特性がある事がわかりました。

ホウ酸の『酸』で酸性だと思いがちですが、
実際は、ホウ酸塩【ホウ酸ナトリウム=ホウ砂。塩素の塩ではない】の一種で、
ほぼ中性で酸性側にならないという事です。


うーん、ホウ酸ってすごい!

2013年12月21日土曜日

寒い寒い・・・。 ~ラジエントヒーターの実演会~

外の冷風に負けそうです・・・。
家では、ついに自室の暖房が起動し始めました。

でも上半身は大丈夫ですが、部屋の足元がさっっっむいっ!
靴下+モコモコなスリッパを履いていてもつま先が冷たくなります・・・


セルロース断熱+無垢材の床+地熱の床暖房を体感しているので快適さの違いがよくわかります。



さて、明日は鈴鹿ハンター店でラジエントヒーターの実演会があります。

IHクッキングヒーターではなく、IHラジエントヒーターです。

IHとは違い、実際にヒーター部分に熱源が発生するので、基本的にどんな鍋(土鍋)やフライパンも使用することができます。
ただ、IHと一緒でヒーター面がフラットなので、底が丸いタイプの物は使用できないので注意が必要です。(中華鍋等)

さらに、ラジエントヒーターは熱源から遠赤外線が発生しているので、キッチンで炭火を使ったようなお料理が出来るのです。

そんな調理器+料理を実際に見てもらうために、みのやでは定期的にラジエントヒーターの実演をしています。

開催日はHPでも予告しますので、これからキッチンを選ぼうと思っている方は一度参加して体験してみませんか?


2013年12月17日火曜日

地盤改良!

鈴鹿市のA様邸で地盤改良工事が始まりました。



FM三重を聞いている方は聞き覚えがあるフレーズの・・・


「ハイスピード工法」
 
・鋼管杭・セメントを使わずに、自然の砕石を使い自然素材と地盤の特性を上手く利用した、環境負荷の非常に小さい環境保全型地盤改良であり、お施主様の「健康」と「資産」を守る地盤改良工法です。

詳しい内容はこちら!→ハイスピード工法







大事なお家を地盤沈下等から守るためしっかりと施工していきます(^o^)

2013年12月9日月曜日

N様邸 塗り壁

今週末に見学会があるN様邸の塗り壁施工です。
 
 
ねじ穴や、石膏ボードの隙間をパテで埋めた、パテ面をやすりで慣らして
、シーラーという下塗り用の塗料を塗る作業と、塗り壁に入る前のテープ養生を手伝ってきました。
 
養生テープを貼る前

養生テープを貼った後
養生が終わったらあとは、塗り壁を仕上げていきます。



職人さんの塗るスピードは速い・・・!さっさっさーと塗っていくのでとても簡単そうに見えます。

完全に塗り終わったら家の雰囲気がまたガラっとかわるので、完成がたのしみですね(^o^)

2013年12月2日月曜日

O様邸見学会2日目

二日間とも、いい天気に恵まれて絶賛の見学会日和でした。


今日もいい天気!
ご近所の方々や、OB様も見学に来られて大盛況でした。
 
皆様ご来場ありがとうございました。

 
 
 
O様邸の室外機BOXが今はこんな感じなのですが、全館空調のセントラルエアコンで使っているだけに
とても大きいです。
 

 

また、完成したら写真をUPしていきます(^o^)


2013年11月30日土曜日

O様邸見学会

今日は四日市市中村町のO様邸宅で見学会がありました。

 

 
 


見学会は、明日12月1日も開催してるので、ぜひお越しください。


日中は日当たりがよく暖かいなーと思ってましたが、15時辺りからグッっと冷え込んできましたね。

O様邸は地熱・全館空調システムを採用しているので、家の中がすごく暖かい!
家の中に入ってから外に出ると、とてもよくわかります(^o^)

この違いも、是非ご来場して体験してみてください!

2013年11月25日月曜日

今週末の完成見学会と「ホウ酸」

四日市中村町にて、O様邸の完成見学会があります。


室内では和と洋をミックスした見所満載のお家となりました!
是非とも、色々なアクセントがついている塗り壁など見て行ってくださいねヽ(^^)ノ



ホウ酸について・・・

防蟻処理としてにホウ酸を散布していますが、ホウ酸は揮発しないの?と質問があります。

答えは、

「揮発・分解しません」


揮発・分解しないという事はつまり、半永久的に効果は持続するのです。

ただし、流水つまり雨等に晒され続けると、水溶性であるホウ酸は流れ出てしまうので外に曝されている物にはそのままでは使用できません。

さらに、ホウ酸は防錆性を備えているので金物が錆びないのも特徴の一つです。

「カビない、錆びない、虫来ない」とないない尽くしなホウ酸処理はオススメです(^o^)

2013年11月17日日曜日

住宅省エネルギー施工技術講習

大規模建築物の省エネ基準適合率は約9割に達していますが、戸建住宅はまだ5~6割程度でその中でも省エネ基準適合率は2~3割ほどしかないとの事。
 
主な理由が、設計・施工が難しい、知識不足、情報不足という省エネルギー技術の浸透の不十分さによるも。
そんな技術・知識・情報の勉強するために今日は津のメッセウィング三重で、住宅省エネルギー施工技術講習に参加してきました。

 
講習の最後には確認テストがありましたが、講義を聞いていたのと配られたテキストをざっと目を通していたお蔭で無事合格しました。
 
 
 
 
 

2013年11月16日土曜日

鈴鹿市A様邸、地鎮祭

今日は朝一番から地鎮祭がありました。
 
 


昨日の雨から一転して朝一は肌寒かったですが、いい天気に恵まれました。

地鎮祭は一般的に、神を祀って工事の無事を祈る儀式と認識されてます。

地鎮祭の流れは以下の様に行います。

修祓(しゅばつ)
祭に先立ち、参列者・お供え物を祓い清める儀式。
 
降神(こうしん)
祭壇に立てた神籬に、その土地の神・地域の氏神を迎える儀式。神職が「オオ~」と声を発して降臨を告げる。
 
献饌(けんせん)
神に祭壇のお供え物を食べていただく儀式。酒と水の蓋を取る。
 
祝詞奏上(のりとそうじょう)
その土地に建物を建てることを神に告げ、以後の工事の安全を祈る旨の祝詞を奏上する。
 
四方祓(しほうはらい)
土地の四隅をお祓いをし、清める。
 
地鎮(じちん)
刈初(かりそめ)、穿初(うがちぞめ)、鍬入(くわいれ)等が行われる。設計・施工・建主に振り分ける事が多い。
 
玉串奉奠(たまぐしほうてん)
神前に玉串を奉り拝礼する。玉串とは、榊に紙垂を付けたもの。
 
撤饌(てっせん)
酒と水の蓋を閉じお供え物を下げる。
 
昇神(しょうしん)
神籬に降りていた神をもとの御座所に送る儀式。

そして、最後にお神酒で乾杯して終わります。

地鎮祭が終われば、家造りが始まりますね。お施主様本日はおめでとうございます!
そしてこれから、どうぞよろしくお願い致します。

2013年11月15日金曜日

研修ツアー2日目

昨日に引き続き研修ツアー2日目です。

二日目は富山県井波大建工業のパネル製造工場に見学へ・・・行く途中にとても大きな観音様が登場。
なにやら全長73mあるらしいです。


しばらくバスに揺られ、井波大建工業のパネル製造工場の見学へ。

写真はさすがにお断りでしたのでありませんが、製造自動ラインによる少人数での製造の管理で月三万もの室内ドアを生産できる工場です。

そして何より、工場内がとても清潔で綺麗でした。

2日目のお昼は鮎でした。



家で食べる鮎とは段違いの美味しさでした。
炭火で中までしっかりと火が通っていて、頭からバリバリと全部食べれます(^o^)ウマー

お腹が満たされたところで、次は白川郷へ世界遺産の相倉合掌造り集落を見学してきました。
合掌造り家屋の多くは江戸時代末期から明治時代に建てられたもので、新しいものでは20世紀前期のものもあります。

合掌造り家屋の大きな特徴の1つは、柱や桁、梁で構成される軸組部と、叉首台(ウスバリ)から上の小屋組が構造的にも空間的にも明確に分離されていることです。

 
 
 
 
ここで案内をしてくれた係りの方が、伝統の歌まで歌ってくれるほど丁寧に説明していただきました。

この度は、企画のDMB様、菅谷材木様ありがとうございました。

~~おまけ~~

おみやげ屋で見つけた方言せんべい


だいてやる  ・・・ 「おごってやる」
つかえん   ・・・  「かまわない」
きのどくな ・・・  「ありがとう」

って意味だそうです。;^^)

2013年11月14日木曜日

研修ツアー 1日目

11月10、11日はDMB企画の大建工業の工場見学研修ツアーに参加させて頂きました。

ツアーの流れは、

1日目、名古屋駅→国友鉄砲の里資料館→曹洞宗大本山・永平寺→山代温泉・葉渡莉
2日目、富山県井波大建工業パネルドア生産工場→白川卿→名古屋駅

という流れでした。

<一日目>

名古屋駅からバスに乗り込み、国友鉄砲の里へここでは戦国時代から江戸時代にかけて鉄砲などの生産で栄えた国友の資料館でした。


1543年種子島に漂着した時にポルトガル人の所有していた火縄銃とともにねじが伝来したとされこの鉄砲の製造で初めてネジが日本で生まれたそうです。


手前にあるのが当時の工具一式で、階段の左にある小さい部品がネジとネジ切りです。

現代のような設備がないのに、まっすぐで精巧な銃身を作っていた過去の職人は凄いと思います。


日本史や世界史が好きだったので、すごく堪能しました(^o^)


次に向かった先は、曹洞宗大本山・永平寺です。

丁度、紅葉時期でしたので綺麗な風景を堪能できました。


 
 

永平寺の由来は中国に初めて仏法が伝来した後漢明帝のときの元号「永平」からで、意味は「永久の和平」です。

この後は、山代温泉の葉渡莉に向かいました。



撮ったと思っていた旅館の写真がない・・・|||orz
でも、しっかりと夕食は激写していました。

記憶にある限りホテルは利用しても、旅館は学生の時の修学旅行ぐらいしか記憶にないので自由時間に館内をすこしウロウロしていました。

明日は、メインである2日目の日記をあげていきます。