2016年1月28日木曜日

セルロースファイバーの吸音性

セルロースファイバーの吸音性はどのくらい効果があるのか?


こちらはセルロースの防音実験の動画です。

みのやで比較用に準備してあるのは、グラスウール・発砲系断熱・セルロースファイバーの3種類です。

音は空気の振動で伝わる音と、固体を伝わってくる音の2種類があります。

[空気音]
外から聞こえる、車の騒音や人の話し声等

[固体音]
家の2階から聞こえる足音、トイレの排水音等

二世帯住宅など、住まいが1階と2階で分かれている場合は床防音や排水管の防音をしっかりやる事が基本です。

外部からの騒音には天井や外壁、サッシなど、外壁に対する防音が基本になります。


音は3つの原則があります。

<<直進性・空気振動>>
音はまっすぐに進み、空気を振動して伝わります。
そして、わずかな隙間からでも伝わります。

<<重い材料ほど遮音する>>
鉛やコンクリートのような質量の重たい材料ほど、
空気振動で伝わる音を遮断することができます。

<<吸音はふわふわな材料>>
グラスウール・ロックウール・セルロースファイバーのような
多孔質な材料が、音の伝わろうとするエネルギーを吸収します。


この原則からみても、セルロースファイバーが吸音性に優れていることがわかりますね!


2016年1月23日土曜日

今日は現場に行ってきました。

今日は現在建築中のK様邸に行ってきました。


断熱はセルロースファイバーが施工され、そこに石膏ボードなどを張り内壁を仕上げていきます。


ボードの隙間や、ネジ穴を埋めるパテがこれです。
隙間や穴をきちんと処理しないと、凸凹になったり綺麗に仕上がらないのでどんどん埋めていきます。



隅々までしっかりと埋めていきます。


パテ埋め前はこんな状態でした。


今の状態だと汚く見えますがこの上に漆喰を塗っていくと綺麗な仕上がりになります。
仕上がりが楽しみですね!

2016年1月21日木曜日

セルロースファイバーのシートについて

セルロースファイバーを吹込みをする前には、透湿シートを壁面や勾配天井に施工します。

施工するシートは空気が抜けるものでないといけません。

それは、セルロースの吹込み施工は空気と一緒にセルロースが押し出されて壁の中に吹き込まれます。
その時に、一緒に運ばれる空気がしっかりと抜けないとセルロースが規定量しっかりと壁の中に吹き込むことが出来なくなります。
空気は抜けて、セルロースが残る。こうなる事で壁の中にしっかりとしたセルロースの断熱層が出来上がります。




セルロースファイバーの吹き込みは流れを図で見てもらうと、このようなイメージとなります。




簡単そうに見えるこの吹き込み作業ですが、実際にやると思うようにホースが動かせず
吹き込みが甘い場所が出来たりと結構難しい作業でもあります。

2016年1月18日月曜日

セルロースファイバー施工方法・・・その2

前回ではセルロースファイバーの吹込み工法と吹付工法を紹介しました。

天井へは壁と同じくシートを貼り吹き込む施工方法もありますが、今回は屋根裏へ吹き積らせる施工方法のご紹介です。



隙間からセルロースが落下しないようにシートを施工しセルロースファイバーを吹き積らせます。


点検口の入り口は吹き積らせるセルロースファイバーの高さに
合わせて囲いを作成します。

 このテープラインの高さまでセルロースを吹き敷き詰めます。(250mm)



壁に吹き込む施工と違い、吹き積らせる場合は断熱材の自重により厚みが下がりますので
規定とする厚みより+100mmほど吹込みます。

隅々までセルロースが吹き積りますので、断熱欠損の心配もありません。

部屋での空調機の効きも変わってきますので、お家の断熱へのこだわりを徹底してみましょう!

2016年1月14日木曜日

セルロースファイバーの施工方法

セルロースファイバーの施工方法には、「乾式吹込み工法」と「湿式吹き付け工法」の工法あります。


この二つある工法の違う所それは・・・

・柱間にシートを貼りその中に断熱材を吹き込む(乾式吹込み工法)

・断熱材の施工箇所にノリで湿らしたセルロースを直接吹き付ける(湿式吹き付け工法)

この違いになります。

乾式工法
(利点)
・断熱材を隙間なく施工できる。
・湿式より厚みを確保しやすい。
・専門の施工者が施工するため施工精度の差が少ない。

(欠点)
・シート貼り等の工程があるので、価格が高い。
・作業中のホコリ(施工後は問題無し)




湿式工法
(利点)
・柱間にシートを施工しなくて済むので、価格が乾式より安い。
・作業中のホコリが出にくい。
(欠点)
・施工後は、断熱材が乾ききるまで工程がストップする。(工期が延びる)
・吹き付けの為、1回の施工で厚みに限界がある。
・乾燥前に作業をしてしまうと振動により断熱材が落ちる。
・乾燥が不十分だった時の、デンプン糊へのカビ発生の懸念。


←クリックでyoutubeが開きます。



みのやは「乾式吹込み工法」を採用しています。


みのや本社1階打ち合せスペースにセルロースファイバーの
音実験セットが置いてありますので、お気軽にお問い合わせください。

2016年1月10日日曜日

インサイドPCを選ぶわけ

近頃、セルロースファイバーの認知度が上がってきたのか知っているという方が増えてきました。
セルロースファイバーは、日本でも生産しています。

デコスファイバー・ダンパック・ジェットファイバー・ファイバーエース・MSグリーンファイバー・・・等

名前を上げるとたくさん出てきますね。

基本的な材料は新聞紙ですが、中にはダンボールを使ったものもあります。
あとは他社と差別化するために、麻入りの物があったりと他の製品と微妙に変化をつけています。


では、みのやが使用しているインサイドPCセルロースファイバーは日本の製品と何が違うのか?



・添加しているホウ酸の種類が違う。
・セルロースファイバーが生まれてからの歴史が日本より長く続いている。
・米国消費者製品安全委員会(CPSC)、米国材料試験協会(ASTM)、米国セルロース断熱構造者協会(CIMA)、米国連邦仕様書HHI-515の安全基準を兼ね備えている。

3個目は日本で言うJIS規格の様なものです。

1番目のホウ酸の種類が違うというのは、インサイドPCに使用されているホウ酸はBoron#10(ボロンテン)と呼ばれるホウ酸が使用されています。
インサイドPCはどんな材料が使用されているのか、情報の開示がされているので安心して使用する事が出来ます。





2016年1月7日木曜日

明けましておめでとうございます。

年が明けてから数日経っていますが、明けましておめでとうございます。


さて、昨年に省エネルギー住宅に関係する住宅外皮計算を勉強したので、
みのやの家の仕様ではどれくらい省エネ性能がでるのか簡易計算で見たところ
指定されている省エネルギー対策基準値は問題なくクリアしていました。


なお、省エネルギー基準への適合の可否はこちらのサイトで独自で確認する事も出来ます。

外皮性能計算プログラム
←リンク先『(独)建築研究所計算プログラム』


外皮計算と言っていますが、計算しているのは「外皮熱損失量」を算出しています。

「外皮熱損失量÷外皮等面積=UA」という計算によって算出された外皮平均熱貫流率を
参照して適否判定をします。

この数値が低ければ低いほど、外気へと熱が逃げにくい家である事が分かります。

外皮計算の結果だけ書くと、
みのやの住宅は6地域の基準『0.87』に対して『0.68』の計算データが出ています。


文章が固くなってしまいましたが、次は内容を噛み砕いて書く予定です。