2014年5月9日金曜日

セルロースファイバーのあれこれ

みのやでは断熱材にセルロースファイバーを使用しています。

みのやHPの中でも紹介していますが、セルロースファイバーと言うのは

断熱効果・調湿性(防カビ性)・防音性・耐火性・防虫防カビ・安全性

と優れた特性があります。

まずは、「断熱性」です。

一般的に使用されている断熱材と言えばグラスウール(以後:GW)が最初に出てきますね。
黄色い綿のような物で触るとチクチク痒くなるやつ!っと言われたら「あぁーあれかー」とわかる方も居るかと思われます。

セルロースファイバー(以後:CF)ですが、これは紙の断熱材です。
毎朝、受け取る新聞紙これが材料の断熱材です。
みのやで使用しているインサイドPC社のCFは、アメリカの新聞紙から作られています。
(なぜアメリカの新聞紙なのか?というのは後日、安全性の説明で書きます。)

さて、この二つの断熱材をコロラド州の建築大学(デンバー大学)で、実際の断熱性能を試験したところ、

CFを使用した建物はGWを使用した建物に比べて、暖房のためのエネルギー消費が26.4%少ないことが証明されました。

暖房のためのエネルギー消費が26.4%少ないという事はつまり、それだけ冷暖房にかける電気代も抑えられるという事ですよね。

そもそも、断熱材の目的というのは、熱伝導率の非常に小さい「空気」をいかに効率よく残熱材の中に閉じ込めて、動かないようにするかが大切です。

CFはさまざまな太さの繊維が絡み合う事で、無数の空気の層を作り出します。
また、この1本1本の繊維 の中にも空気層が存在しているのです。この空気の存在がよりいっそう高い断熱性を引き出しています。

さらにCFの施工は、専用の機械を使用して吹込みを行うので隙間・偏りなく隅々まで充填することが出来ます。

年数劣化で沈下するとよく言われますが、施工密度55±5kg/㎡で施工するので自重による沈殿は起こりません。ピンッと貼ったシートにCFをしっかりと充填する事が大事なのです。
手を抜かない工法だから、沈下対策にもなっています。








次回は調湿性について載せようと思います。

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